ピンクおばさんと半ズボンおじさん
どの街で生活していても、どのエリアに遊びに行っても、必ず見かける人種。
ピンクおばさん(おばあさんの場合もあり) と半ズボンおじさん(おじいさんの場合もあり)
上から下まで全身まっピンク!
そんなドピンクのタイツや靴、どこで手に入れたんですか!?
もう気温低くなって、寒いですけれど!? 半ズボン(短パンや半パンではない)ですか!?
のび太の未来版ですか!?
いつも同じ格好なんですか!? 誰か注意する友人達や、止める家族や親族はいないんですか!?
・・・・・・。
以前はこの手の人を目撃すると、何とも言えない不快感を感じていました。
が、
最近は、むしろ、拝むような、ハッピーな、愛でる気持ちになってきました。
つきぬけている・・ カッコいい・・
いつも好きなモノだけを身にまとって、多分、本人の意図なしに、天然で制服化できてしまっている。
つきぬけている・・しかも、見慣れると似合っている(ような)・・
あの方々と一緒ですよね。スティーブ・ジョブズ氏とか、ザッカー・バーグ氏とか。
本人にとって着心地の良い、お気に入りのモノを変わらず身にまとって、制服化とキャラクター化が出来ている。
ただ、選ぶ服の色や、パンツ(ズボン)の丈が個性的なだけなんですよ。全身黒とかベージュとか、ひざ下パンツだったら、そのまま街に溶け込みます。
以前住んでいた街では、
ピンクおばさんは、朝の出勤時に見かけることがたまにあって、見かけると、「今日は何か良いことがありそうだ」と何となく穏やかな気持ちになりました。
半ズボンおじさんは、夕食前の西友やダイエーのスーパーに行くと遭遇率が高くて、これまた、「明日は何か良いことがありそうだ」と何となく安心した気持ちになりました。
少なくとも、私にとってはハッピーな気持ちにさせてくれる存在で、まるでフォルクスワーゲンのビートル・クラシカルタイプ(これ見ると良いことがある、って言われていますよね。都市伝説?)、
いや、むしろ、昔の「お地蔵さん」代わりのような、街の平和を守っているような、そんな存在です。
私の勝手な解釈ですが、
ベーシックな服や流行りの服を着て、街に溶け込み過ぎてただの風景になってしまうよりも、
目立つ服装をすることで、街の人々に常に見られるようになり、本人も変なことできないし、逆に安全になるんじゃないか、と。
もし、ピンクおばさんや半ズボンおじさんがガラの悪い輩に絡まれていたら、私、絶対に声かけて助けますもん!!
ピンクおばさんや半ズボンおじさん、どんな家や部屋に住んでいるんだろうか、生活をしているんだろうか、と興味があります。
もし、家や部屋、生活も整っていたら、本当にステキです。
自分に心底必要なモノだけを選択してきた証、最高にカッコいい年の取り方です!